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第4回アドボケーター講座

2007年08月06日 【西東京市ワイワイプラザ】

子どもアドボケーター講座は、荒牧重人先生、一場順子先生が担当してくださいました。

 一場先生から東京都の権利擁護専門事業を紹介していただき、公正な第三者機関として行政から独立して行うことの大切さや弁護士だからこそ継続して行うことができたことが印象的でした。子どもを個別具体的に捉えること、子ども一人ひとりに主体があり、子どもを権利の主体と捉えるためには、子ども一人ひとりと向き合うことが大切である。子ども一人ひとりに向き合うということは、受け止めることであり、それにはとても時間を必要とする。子どもの気持ちを解釈するのではなく、そのまま受け止めることがとても難しい。意識して行わなければ、子どもの気持ちとずれが生じてしまう。また、加害者を糾弾しておしまいではなく、子どもが抱えた傷に向き合い、立ち上がってこそ問題の解決につながると言える。一場先生の言葉の一つ一つがすとんと心に落ちてくる気がしました。

 今回は質問時間を多くとっていただきました。これまでの思いをぶつけるかのように受講者は次から次と質問をぶつけていました。受講者はそれぞれが子どもにかかわる仕事や活動をしているため、子どもへの相談カードの配布方法や普及の仕方、公立学校と私立学校での対応の違い、チャイルドラインの今後の方向性、

思春期の子どもへの対応、行政とのパートナーシップなどなど、質問が新たな質問につながり、会場がどんどん熱気を帯び、さらに質問が飛び出すという状況でした。荒牧先生と一場先生には質問一つ一つに応えていただきました。話し合いがどんどん深刻さを増し、個別具体化していきましたが、さすが荒牧先生、一場先生。しっかり話をまとめてくれました。子どもの権利擁護のために、今自分たちが何ができるか、何をするか、その課題を一人ひとりが持ち帰りました。第5回(916日実施予定)には、具体的な活動の提案が出されるのではないかと期待しています。

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